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マダニ対策と噛まれた時の対処

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マダニとは


 (画像はWikiより)マダニは屋外の草むらなどに生息する8本脚からなる節足動物で、クモやサソリに近い生き物です。家などに居るダニの10倍ほどの大きさがあり、このマダニの栄養源はただ一つ、「動物の血液」です。また、日本国内で50種類のマダニが確認されています。

 マダニはヒルなどと同じく、動物から出る二酸化炭素や体温、体臭、動きを感知して動物に乗り移り吸血をします。血液をおなか一杯に吸うと自分の体重の200倍にもなるそうです。

 また、マダニは一生の間に1~3度の吸血を行います。その際に必ずしも同じ動物から吸血する訳ではないので、1度目、2度目に吸血した動物がなんらかの病原体を抱えていたら、再度吸血する際に人などに病原体を移してしまいます。

マダニの生息場所

 マダニは日本各地に生息しています。SFTS患者が多くでているのは西日本地域(沖縄から三重)が多く、特に注意したほうが良さそうです。

ダニが媒介する感染症

 また吸血する個体によっては、病原体をもっている恐れがあり、中でもSFTSは2011年に初めて特定された新しいウイルスで、2014年時点では感染の場合の死亡率が3割を超えるなどと報じられ話題になりました。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

 2011年に初めて特定された新しいウイルス。フタトゲチマダニ等のマダニに咬まれることによって感染します。発症患者との血液や体液の接触感染も報告されています。噛まれてから1~2週間ほどで発症し、発熱や消化器症状(嘔吐、下痢など)といった症状が現れます。マダニに噛まれたからといって必ず感染するものではありませんので、1~2週間で症状がない場合は病院へ行かなくても大丈夫だそうです。また、マダニを取り除く際は皮膚科などで取り除いてもらうことをお勧めします。

 H27年までに、173名の発症が確認されており、うち48名が死亡しており約28パーセント、3割の方が亡くなっている為、マダニの生息域ではしっかり対策をとらなければなりません。

日本紅斑熱

 マダニから感染する病気の一つで、頭痛、発熱、しっしんなどといった症状がある。潜伏期間は2~一週間前後。重症の場合は死亡するケースもあります。真冬以外の時期で噛まれる可能性があり、毎年100人以上の患者が報告されています。三重県や、日本海側で多く報告されています。

ツツガムシ病

 オリエンティア・ツツガムシという病原体を生まれながらにもったツツガムシに吸着されることで人に感染する。病原体をもった個体は全体の数パーセントとすべてのツツバムシが病原体をもっている訳ではありません。年間に400件前後の発症が報告されており、鹿児島、福島が多いそうです。

 症状としては風邪と似ており、体のだるさ、頭痛、寒気、発熱などです。その後、背中や胸部などに発疹が現れ、腕や顔などにも表れます。適切な治療を受けておけば治りますが、治療が遅れると死亡する事もあるので、心あたりがある場合はすぐに病院へ行きましょう。

ライム病

 ネズミやシカ、小鳥などを保菌動物とし、マダニによって媒介される細菌によって発症する病気。早期は刺された部分から周囲に紅斑が拡大し、発熱、筋肉痛、関節痛などの症状があります。

マダニの被害にあわない為に

 マダニの生息する場所で、肌を露出しないことが重要です。マダニの活動する春から秋にかけてはむやみに藪漕ぎしたり、笹をかき分けたり、くさむらで寝転んだり、おなじ所で長時間座ったりしない事が重要です。また、首や手などどうしても露出が避けられない部分には虫よけを塗布したほうがよいでしょう。また高齢者や子供は感染症にかかりやすいので特に対策が必要となります。

マダニ被害に遭わない為にする事

1、露出の多い格好をせず、露出や服の上から虫よけを塗布する。
2、細かく露出部などを確認する。
3、サンダルを履かない。
4、帰宅後の全身チェック。

マダニ被害に遭わない為にしてはいけない事

1、山では草に直接座ってはいけない。
2、藪漕ぎはできるだけ避ける。

マダニに吸着された場合

 外出後は、必ず全身をチェックしてマダニが付いていないかを確認します。二の腕を確認したら、なにやら昆虫が食い込んでいる。もしも発見した場合は落ち着いてマダニを取り除きます。ピンセットを使い根元から抜き取ります。見た目は気持ち悪いですが、爪で取ろうとしたりせず、焦らずに行動して下さい。マダニは口から出るセメント状の物質を利用して、動物と自分の体を強固に固定しています。無理にはがしたりすると頭部のみが残って、感染症や患部が化膿したりといった症状を引き起こす原因になります。マダニがちぎれてしまったり、頭部が残ったりした場合は、すみやかに皮膚科で処置してもらいましょう。(切開による除去が最も安全)治療代は病院によりますが4000~8000円程度です。

 また、剥がしたマダニは2週間ほどは保管しておきましょう。感染症の症状が出た場合、そのマダニからの感染症なのかをすぐ調べることができます。

マダニに噛まれたらする事

1、焦らずにピンセットで根元から抜き取る。
2、自身のない方はすみやかに皮膚科へ。
3、剥がしたマダニは2週間ほど保存しておく。
4、血を吸ったヒルは殺すようにしましょう。

マダニに噛まれたらしてはいけない事

1、手で取ろうとしない
2、ピンセットを使っていたとしても無理やり剥がしてはいけない
3、火やアルコール、殺虫剤などを使った除去は成功例もあるが危険

まとめ

 マダニの被害にあわない為にはまず、長袖長ズボン、首にタオルで靴もサンダルではないふつうの靴で肌の露出を減らすことが重要です。夏場などそうもいないときでも虫よけは有効なのでしっかり使用しておきましょう。やはりなんといっても藪漕ぎが最も危険です。やむをえない場合以外は藪漕ぎのあるコースを避けるなどしたい所です。

 整備された登山道を歩き、適切な対処をしておけば被害を抑えられますし、万が一噛まれたとしても症状が出たらすぐ病院に行けば何事もなく終われるので、落ち着いて対処してください。

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