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夜景の綺麗な場所ってどんなところ?

夜景を綺麗と感じるポイント

 夜景が綺麗な場所はどんなところだろうと考える前に、なぜ人が夜景に惹かれるのか、夜景のどういう点に惹かれているのかというポイントがいくつか存在します。

 綺麗な夜景スポットや、あんまり綺麗ではない夜景スポットの違いや、すごい夜景の中での格付けや、夜景の楽しみ方が身につくと思います。上級編です。

ポイント1:光が沢山ある


 光があってこそ夜景といえるものです。夜景好きの方、都会に住んでいる方、溢れんばかりの夜の町の光に圧倒された事があるでしょう。当たり前ですが、光が多いというのは夜景にとても有利な事です。

 しかし、光が多ければ多いほどその夜景が素晴らしいものなのかと問われると、そうではありません。光量というのは素晴らしい夜景の一つの条件でしかありません。

ポイント2:高さがある


 高いところにいると、より遠くまで見渡せますね。人はなぜか山へ登りたがります。車の運転でも、普通車より大型車のときのほうが見通しが良いので気が大きくなります。夜景も同じく、高さがあり遠くまで見渡せる夜景というのはとても素晴らしいです。そして高さによって違う魅力を感じるコトができます。

 高さのない夜景では、東京駅周辺やレインボーブリッジなど、建築物のライトアップの良さを感じる事ができます。また、中くらい100~500mほどの高さは、ビル夜景に多くありますが、町の中心部から周辺を見渡せます。100~500mほどの山夜景は、標高の高い夜景に比べ町に近い事が多く、迫力のある夜景を見る事ができます。またそれくらいの高さに展望台を設置してる場合が多いです。

 500~1000の高層夜景の良さは、標高の低い夜景とは違い、神秘性というのが加わります。標高の低い夜景はビルや建物がはっきり見える為、町がクッキリ見える事が多く、神秘性というよりは迫力系と言えます。標高が高くなると見えている建物は小さくなり、建物の出す光がふわふわと見えそれが重なりあい町の上に薄い光の層が見えるようになります。これを夜景の神秘性といい、標高が高く、田舎で町の筋のはっきりした町でよく見られます。

 しかし、高ければよいというものではありません。富士山や北岳、北ア常念などからの夜景も見た事がありますが、高すぎると町までの距離が遠すぎて、神秘性はあるものの距離の分、規模が小さいものとなってしまいます。

ポイント3:パノラマが広い(視野が広い)


 光と高さときたら次はこれです。パノラマ。よくパノラマ夜景といわれるように、首を振り回してみる夜景というのは臨場感があります。パノラマがあるという事はイコール標高100~500、いっても1000mほどの中程度の高度夜景という事になるので、町が近くパノラマがあれば、迫力があるのはあたり前です。

 また、パノラマは各方面でいろいろなものが見えるので、人によって見るももが違う面白味のある夜景です。ただ、特徴が少ないと撮影にはあまり向かないので、鑑賞に向いた夜景になってしまってる夜景スポットも多いです。

ポイント4:湾や河川がある


 高いところから、東京のようなどこまでも光の広がる夜景、それも悪くありませんが、夜景に見慣れてくると特徴を欲してくるものです。光が多ければ綺麗なんて、砂糖が多ければ美味しいと言ってるようなものです。そこに湾などがあってはどうでしょう。函館や、神戸、長崎、日本三大夜景はすべて湾がある港湾夜景です。海と町、という境目がはっきりしている為、町の形や特徴を捉えることができます。

 では、なぜ湾がいいのでしょうか。湾といっても湾があれば綺麗という訳ではありません。日本三大夜景のような湾持ち夜景の共通点は、写真のC字構図と呼ばれる構図に町がぴったり当てはまります。自然のカーブを意識した構図で見る人に安心感、安定感を与えます。また、湾をC字構図で眺められる場所というのは角度があります。町が近かったりすとより迫力が増します。神戸の摩耶山なんかは標高が高く、町までが遠いのを大きな大阪湾という特徴、そして大都市の光量という点でカバーしていますが、湾と地形の良さを上手く引き出しているのはやはり函館、長崎の二か所といえます。

ポイント5:町の作りに規則性がある


 内陸夜景は特徴が少なくあまり有名になる事はありませんが、町に規則性がある夜景というのは特徴的といえます。東京のようなごちゃごちゃした夜景と、大阪のような条里制にのっとって区画されてる平野・京都や札幌のような碁盤の目の夜景では纏まりが違いますし、なにより「夜景筋」というのが目立ちます。夜景筋というのは、その町の夜光った時に目立つ、道路や高速といった線を言います。これは湾の次に特徴を出す事ができます。

ポイント6:夜景筋がC字構図に当てはまる


 まっすぐでなくても、河川や幹線道路に沿った町づくりがされている場所もこれに当てはまります。鳥取の久松山から見る市内の道路は5本ほどの筋に分かれそれぞれ緩いカーブを描き収束点に向かっているC字構図に当てはまる夜景です。久松山は規則性のあるパターンですが、地王山フライトエリアは規則性はないものの、下線がカーブを描きC字になっておりとても特徴的です。

 C字とは、写真の王道構図の一つですが、自然のカーブを中心に取り入れる事で安定感が増します。夜景は昼間の景色とは違い、町の光がメインであり町の特徴がすべてです。その為、地形自体の特徴が写真の王道構図と必然的に被らなければいけません。C字、S字、対角線、放射線、それぞれの構図と綺麗な夜景の特徴は一致します。

ポイント7:夜景筋と展望地の位置関係


 図は碁盤の目の町を想定して書きました。古都コトきょーと名物、へたくそな図で申し訳ないです。京都盆地や、条里制が今も残る大阪や奈良、福井、山梨、また札幌のような計画都市などでこういった状況があります。高さがあって、パノラマがあっても見る角度によっては町の良さが引き出せてない場合があります。

放射線型迫力夜景


 1番の場所から見る場合、碁盤目の奥に収束点を持つ為、一番迫力を感じられ、夜景と一つになれる夜景です。大阪のぼくらの広場、京都の大文字山、奈良の高円山、鳥取の久松山(C字)、岐阜の池田山、などでこういった迫力夜景を見ることができます。

対角線型迫力夜景


 正面ではないものの、視野の範囲内に収束点を持つ夜景です。景色に流れがあり、一歩引いた地点から見る迫力夜景。これも対角線型迫力夜景となり、非常に見ごたえのある夜景です。札幌の藻岩山、奈良の若草山、生駒・鐘の鳴る展望台などが当てはまります。

 また、大きな幹線道路や、川を基盤にこのような見え方をする夜景も多く存在します。神奈川のチェックメイトC.C.、

筋がつぶれた夜景


 (図特に汚たないですね、すみませんw)これは1、2よりも低い標高からみた景色です。建物などで道が隠れてしまい、せっかくの特徴をうまく捉えられてない夜景となってしまいます。ようは角度が見合ってないのです。京都の将軍塚、大阪の五月山、山梨のフルーツ公園、八代ふるさと公園、神戸・六甲山天覧台などが当てはまります。このような夜景でもパノラマや光量が大きかったり規模が大きければ綺麗な夜景ととらえる方も多いですが、夜景そのものの質としては最低レベルです。

ポイント8:適切な角度(距離と高さ)


 これは素晴らしい!と言える迫力夜景は、町までの距離と展望地の高さの角度が16°以上である事が絶対条件です。絶対です。眼下の町までの角度の事で、町は展望の中で一番手前に見える場所から計算します。例えば日本の有名な展望地でいうと、以下のような例があります。

神戸・摩耶山:16°
岐阜・池田山:16°
茨城・筑波山:16°
大阪・ぼくらの広場:17°
札幌・藻岩山:17°
奈良・高円山:20°
京都・大文字山:21°
函館・函館山:21°
長崎・稲作山:23°
福岡・皿倉山:25°

 それぞれ、日本トップクラスの夜景ですが、すべて16°以上ある事がわかります。16°の3つに関しては、摩耶山は光量、湾、パノラマ、筑波山と池田山は似てるのですが、条里制が残る地域からなる迫力型田舎夜景という点で稼いでいますが、もちろん角度で迫力があるコトには変わりはありません。

 これを下回ると、ちょっと遠いなと感じてしまいます。大阪のぼくらの広場は素晴らしくて、信貴生駒スカイラインの夜景のレベルが低いのはこの差です。もちろん例外はありますが、よほど特徴的な地形をしていないと難しいです。

 また、ビル夜景は直下から町が広がる為、角度がすごい事になりますが、ビル夜景では夜景の質と角度は全く関係性はありません。

ビル夜景は立地がすべて


 いろいろな夜景が綺麗に見える条件を説明しましたが、すべて山夜景に関するものでした。ビル夜景は、だいたい迫力型ですし、角度も真下から見えますし、だいたいパノラマですし、光もあるようなところに展望台はあるものです。しかしほとんどの場合は高さが300以下の為、光の海…といった面白味のない夜景になってしまってるのが現状です。スカイツリーに至っても夜景筋はあるものの、特徴がなくヘリから見る夜景と変わりありません。

 大阪の咲洲庁舎は大阪湾に面しており、人工島から一歩引いたところから大阪~神戸を見渡します。あまりこういった見え方のするビルはなく、真下の道路も特徴的で見ごたえがあります。梅田スカイタワーでは日本一のビル群を間近で眺められます。新しくできた300mのハルカスよりこれらのほうがよっぽど特徴的で面白味のある夜景と感じます。

 東京でいうと浜松町のWTCは間近に東京タワーが見えて特徴的な景色を見せてくれます。東京タワー・森ビルをともに見れる展望地はなかなか締まりがあります。このように、ランドマークから見る夜景ではなく、ランドマークがいかにきれいに見えるかといった夜景のほうが見ごたえがあります。

 立地次第で、どれだけ市街地の高いビルであっても、特徴があるかないかで展望の魅力が変わってきます。

 

まとめ

 1に光量、2に高さほどほど、3に地形が特徴的で、4に視野が広くパノラマチックで、5に角度が16度以上の、すべてを兼ね備えた間違いなく日本トップレベルの夜景といえます。とはいえすべてを兼ね備えた夜景は日本でも数少ないです。3つでも当てはまっていれば綺麗と感じることができると思います。本当にきれいな夜景とはなんやろ?と考えながら見てみると夜景の見方も変わってくると思います。

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