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2016.01.17

閉園から10年の廃墟遊園地・奈良ドリームランド

奈良ドリームランド

廃墟の情報

奈良ドリームランド
廃墟遊園地
場所 奈良県
建築 1961
廃墟化 2006
解体 2016

閉園から10年の廃墟遊園地「奈良ドリームランド」の内部散策

 今回やってきたのは国内外で有名なテーマパークの廃墟「奈良ドリームランド」。

 1961年、ディズニーランドのノウハウを元に建築された当時日本最大の遊園地で、最盛期の年間入場者数はのべ160万人を数えたが、東京ディズニーランドや大阪のUSJが出来た事により入場者数が激減し2006年をもって45年の歴史に幕を閉じました。

 この規模のテーマパークとしては世界的にも珍しくいまだに遊具や建物の撤去は行われておらず廃墟として知られるようになりました。(2016年解体)

 この遊園地は創設者であるM氏が本場アメリカのウォルトディズニーに感銘を受け、日本にもディズニーランドのようなテーマパークを作りたいとウォルト・ディズニーに直接面会をした事から始まりました。

 当時ウォルトはその事を本気に受け取っておらず「その時が来たら力になる」と返事をしたといいます。しかしM氏が技術者を連れ再び訪れた事に熱意を感じ、ウォルトはディズニーランドのノウハウを無償で提供、さらに建設時はディズニーランドの技術者が派遣させたのだそうです。

 ウォルトは日本独自のテーマパークを作る事を前提に協力したが、遊園地側がディズニーランドを模倣したあげく細部までのこだわりが無く質の低い遊園地を作った事でディズニーは「日本人はもう信用しない」とまで言ったそうで、後に東京ディズニーランドを誘致した際には信頼を得られずにとても苦労したそうです。

 そういった経緯をもつ正真正銘の偽ディズニーランドであり、さらに後の開発で出来たアトラクションやオリジナルキャラクターなどにより独特の世界観があるテーマパークに仕上がりました。

 ASKAができる前後にこの遊園地は2度訪れた事がありましたので、こんなんやったかなーという懐かしい気持ちと悲しい気持ちと爆発する冒険心とで感慨深い廃墟探索となりました。(僕らの年代では遊園地も行きましたがプールという印象のほうが大きい)

 夜の闇がこのテーマパークの雰囲気を一層引き立てます。実際にはもちろん写真以上に真っ暗ですが、ライトを無しで身を潜めながら探索する感覚が楽しい。

 ゾンビが歩いていても違和感がなさそう。ホラー系・探索系のゲームでもステージが夜になるとワクワクするのですが、ここもそんな感覚があります。

 夜が明けメインストリート。明るくなるにつれ恐怖心と、夜への名残惜しさがこみ上げてきました。

 カメラのシャッター音がとまらない!

 18世紀後半のアメリカ風の建物が立ち並び中にはキャラクターグッズの販売店やレストラン・フードコート、案内所などが入居していました。

 廃墟となって9年、コンクリートは割れ人の腰~胸ほどまである雑草におおわれています。

 外人や肝試しで訪れる者も多く思っていたより落書きがひどい。

 幼稚園や学校行事でも利用されていて地元の方にとってはとても思い出深い場所やったんでしょうね。

 子供のころの一大行事である遊園地は誰しもが大人になっても楽しい思い出となって記憶に残っています。

 行くと決まった時から胸がドキドキと高まり、夜眠れなかった前の日、いつもより早起きした当日、お父さんお母さんはあなたの最高の笑顔を見るために遊園地に連れていってくれた事でしょう。

 アメリカのホラー映画にでも出てきそうな姿になってます。実際夜中は完全にホラーの世界感が出ていました。

 電気は一切付けず園内を歩いていると目も慣れてきて暗闇の中に月の光で建物や遊具のコントラストが浮かび上がり幻想的でもありました。

 建物はすべて二階建てになっているが二階部分は飾りで使用できず階段もない。

 このエリアだけでも海外のゴーストタウンといった感じだがこんなものはまだ序章、この巨大な廃墟となった遊園地には20以上のアトラクションが眠っているのだ。

 街の後ろには木製ジェットコースターのASKAがそびえる。

 このまま放置する期間が長引くとどんどん町が草木に浸食されていくんでしょうね。

 あーハンバーガーとかここで食べたかったなぁ~持参したおにぎりを悲しい顔で食べたのも今となってはいい思い出かな。

 煉瓦型のコンクリート部分は特に草木の生え方がひどかった。

 閉園から9年、雰囲気が随分と変わってしまった。

 夢の楽園のハズが、日本にこんな所があるのかという光景が広がっている。

 明らかに外の世界とは隔絶した空間がここにはある。

 色々な廃墟を見てきたが独自のこれほど濃い世界観を持つ廃墟はこことあと数か所ぐらいだろう。

 建物の鮮やかな色はまだ残ってる所も多い。

 蔦に覆われた姿も素晴らしい。

 やってきました木製ジェットコースターASKA!

 この遊園地の顔とも言える存在。下からカーブを見上げる。

 撮影が朝焼けからなので独特な色合いの光景が広がっています。

 当時このコースター乗るとどこからともなく聞こえてくるギシ…ミシ…と軋む音は結構トラウマでしたが現在も整備なしでしっかり残ってるほどなのでかなり丈夫です。

 これはまだ初めて訪れたときには無かったと思ったので、まだ新しいアトラクションやろうに閉園とともに放置は非常に勿体ない…。

 こちらはAskaの乗り場。あの信頼できなさそうな乗り物はどこかに行って無いのかな。

 せっかく来たのでの歩いて登っていってみます。

 当時からこの木の板を歩いて点検していたというのでこのレールは全部歩いて渡る事ができます。結構怖いですが…。

 木の柱を潜り抜けて発進。

 なだらかなカーブ。体を傾けながら歩いて進んでいきます。

 ここから急上昇。地上約28m高さがあるので登るのも一苦労。

 一番上からは奈良盆地を一望できる。

 色々な意味で心臓の高鳴りが最高潮に、早く撮影して早く下りよう。

 急降下の所は吸い寄せられるような感覚で怖いのでこれ以上近づけませんでした。。

 周囲が見渡せる分、周囲からも見つかりやすいのでハラハラです。

 この木の柱の中の雰囲気結構好きです。降下部分を覗いて全て歩きましたが高所恐怖症の人は結構きついです。結構ハラハラです。

 夏は全体が木におおわれジャングルと化しています。

 Askaの隣にはモノレールの駅があります。

 走っていたのはこちらモノレール「スペースライナー」。

 園内を8の字に走って回るこのモノレールは東芝製のかなり本格的なモノレールです。

 車内は園内を見渡せるような内装になっていて開放感があります。

 高速船っぽい?ある日ある時を境に今までそこで普通に走っていたものがピッタリと動きを止め、やがて壊されるその日までその場を動く事が許されない、そんなこの乗り物を見ていたら不思議な感覚に囚われた。

 不思議な事がそれまた不思議で思考回路がストップする。電気さえビビッと入れたったら今にも走りそうなのに、でも今は使われない廃モノレール。

 2つのゴムタイヤで一本のレールを挟んで進むという仕組みのようでゴムタイヤを使っているというのが意外でした。

 多くの人の夢を乗せて走ったモノレールが落書き放置というのはなんとも悲しい話です。

 こちらはロープウェイ(スカイウェイ)。ボブスレーの山の穴に軌道が走っている。

 次発のロープウェイが出発寸前に止まってしまっている。

 噴水跡。水がないとなんとなく不気味です。

 噴水の背後にはこちら園内中央にあるお城がそびえます。

 貧相なシンデレラ城…、夢の国のお城というらしい。

 お城は裏側の扉から上へ登ることができます。いくつかの小さな部屋もあります。

 お城からは園内を一望できます。

 お城から眺める入り口方面

 おどろおどろしい雰囲気を醸し出すお城。

 お化け屋敷の「魔の洞窟」。

 左が出口で右が入り口。右から入ると長いお化け屋敷のスタート。

 胡散臭い魔女や右のコロッケみたいなアホっぽい妖怪からして子供騙しのショボいお化け屋敷やろと思って入ってみると結構長めの本格的なお化け屋敷でした。

 怖い姿の人形やミラーの部屋、鬼や包帯人間、お墓があったり…夜中1時頃に入ったので雰囲気でてました。

 廃墟になってさらに不気味さを増している感じです。

 遊園地には欠かせないメリーゴーランド。

 鉄部分の細部は錆びてきているもののきらびやかな塗装はまだ剥がれることなく残っています。

 馬もなんだか悲しそうな顔に見えます。

 お城は後ろへ回るととても薄っぺらい…!

 ラウンドパイレーツ。座ってぐるぐる回る奴です。上に海賊たちがいます。

 宝島と呼ばれるタコの手みたいなのがぐるぐると回転しながら上下するというアトラクション。

 パラトルーパー。座ってぐるぐる回るやつ。草が生えまくって近づきにくい。

 これはなんでしょう。入ってくるくる回るやつ?

 フラッシュダンス。

 ジャングル巡航船。客を乗せてジャングルを探検するというもの。

 ボートは半分沈没してるものもある。ジャングルには動物とかが居たのですが…きっと野生に帰ったんですね。きっと。

 スクリューコースター。

 仙台の八木山ベニーランドにも似たようなのあります。ベニーランドも二回転宙返りやって懲りたのでトラウマここでは乗らなかったんですが、こうなるなら思い出作りに乗っておけば良かった…。

 回転部分がかっこいい!

 トワイライトもよく合う。

 後ろの雲が朝日に焼けて神秘的。草木も紅葉して綺麗です。

 回転部は逆から見ても迫力があります。

 乗り場と車両はこんな感じ。

 ファンタジーコースターが隣に隣接しています。

 こちらは錆びが酷い。

 営業当時の園内の様子が張ったある建物が。写真を見ても昔とは思えない。

 幻想の国か…。

 ひときわ目立っているボブスレーの山。

 ボブスレーの麓にあるレストラン。

 ボブスレーの看板もあります。中入ってみる。

 発射駅。上にはモノレールが通っていた模様。

 ボブスレーのレール。上まで上がれる。

 ボブスレーの裏側。チベットにこんな山ありそう。ちなみにこの山には名称があり「ドリームホルン」というらしい。

 紅葉した園内の木が美しい。

 海外のスラム街のような雰囲気もあります。

 調べるとSLがありました。これは園内を一周してたそうです。

 外へ出ると皆出勤の時間でした。普通に車が走り、コンビニで買い物してる人や朝のジョギングをしている人、一気に現実に引き戻された感覚でした。

ドリームランド解体の様子

 2016年11月11日、半年ぶりに奈良ドリームランドへ行ってきました。といっても今回は解体途中なので中へは入れません。外から解体の様子を見学してきました。

 木製ジェットコースターのアスカが半壊状態で残されていました。

 夕日に照らされるアスカをずっととりつづけました。

 真夜中にようあんな所登ったなぁと今思えば恐怖ですよ。

 高台から望遠カメラで撮影。メインストリートはほぼ解体されています。

 あとはドリームホルンやお城、アスカと大きなアトラクションだけですね。高台に登っても見える範囲はこの程度でした。

 もう使われる事のない看板たち。今度ごのように再開発されるのか気になりますね。

感想・まとめ

 奈良ドリが国内外で有名な廃墟になったという事で一度見てみたいと思い行ってきましたが、廃遊園地は心が踊ります。冒険心が爆発です。

 奈良では心霊スポットとしても有名だそうで落書きが多く少し残念でした。たった10年ですが10年は廃墟化するには十分な期間なんですね。

 当時はアトラクションで楽しませてもらいましたが、今回、廃墟として美しい姿を見せていただいた事に感謝の気持ちでいっぱいです。

 どこかのサイトでも行ってましたが、ここはあらゆるシチュエーションにおいて他の廃墟を圧倒しています。偽のディズニー、大きさ、警備員の存在。廃墟と真剣に向き合わなければ見る事が出来ない光景が広がっています。

 閉園から10年と、廃墟歴が短いまま解体となった事が非常に残念です。奈良ドリの20年、30年後の姿を見てみたかったです。

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